よい商品とは何か。

人の幸せに貢献するよい商品を作ることと、それを多くの人に伝えることって別だなぁと思います。

私のマーケターとしての歴史は、「商品の良さを見出して、多くの人に伝えること」だと思ってやってきました。でもその過程で何度も感じたのは、「商品をもっとよくしてから、お客様に伝えた方がいいのではないか?」ということでした。

だから、「本当に良い商品とは何か?」を探ることにもっとフォーカスすべきではないかと、思うのです。

不便だなと思っていることが、楽チンになるもの。

悲しみが、癒されるもの。

痛みが、和らぐようなもの。

では、人が不満を感じる部分はどこにあるのか?

 

おそらく私が最も気になる、人の「不」とは、心の悲しみ、痛みなのではないかと思います。そして、心の悲しみは、時間をかければ乗り越えることができると、信じています。

でもとても難しくて、変えられないことがあります。

心が閉ざされて凍りついてしまったとき。

自分を責めて、じわじわと首を締めるような気分になってしまったとき。

心を苦しめる、疲労や健康上の問題があるとき。

変えられない環境の中にいるとき。

そんな中で人はどうやって、立ち直るのか。

それは、環境から一時的にでも逃れてみたり。

立ちはだかる問題を、ひとつひとつ分解して、ひとつひとつ解決していったり。

自らを責める、根っこの原因を見つけて、見つめ直してみたり。

 

そうやって、人は、また強く、生き延びるのだと思うのです。

問題を解決し、人が希望を見いだせるようにしたい。

私はそんなふうに働きたいと思っています。