『寿命のロウソク』:1人1人違う炎を持っている

今日はまったくノウハウのシェアではなく、ふと思い出した記憶から、つらつらと思ったことを書きました。

無数のろうそくが暗闇の中に立っている

先日ふと思い出した何かのアニメのシーン。小さいころに見た「まんが日本昔ばなし」か何かだったと思うんですが、暗闇の中にたくさんの大小の蝋燭(ろうそく)が並んでいます。1つ1つの蝋燭は、1人1人の命の炎で、もう消えそうな炎も、煌々と輝く炎もあります。

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長い蝋燭はまだまだ寿命があるということだし、短い蝋燭は実は寿命が近づいているということ。寿命(蝋燭の長さ)はまだあるのに、途中で倒されて消されてしまう炎もある。最後まで燃え尽くして、ふっと消える炎もある。それは1人1人の運命なんだと、そのお話の語り手が話しています。前後文脈はすっかり忘れてしまったのですが、このシーンだけが強烈に残っているのです。

それをふと思い出して、人は、胸の中に小さな炎を燃やしているんだろうななんて思いました。

それは人によって色も大きさも違う。そして、その炎が消えそうになるときもあるし、強く燃えているときもある。

その炎を燃やしていくことが、すなわち生きるということなんじゃないかなぁと最近思うんです。

自分を生きなければ意味がない

自分語りは好きではないのですが、1番紹介しやすい身近な例として私自身のことを挙げるとすれば、私、子どもも家族も愛していて、それより大事なことなんてないと思う一方で、同時に子どもと一緒にいる時間が少々減ってしまったとしても、自分の仕事をしたいという強い欲求があるんです。

極端に言うと「仕事を通じて、力を発揮しないと生きてる意味がない!」と思ってさえいて、その強い欲求って何なんだろうなって思う中で、私の中でこの蝋燭が燃えてるんだろうなーと思ったわけです。

(もちろん前提として、子どもは健康で夫も両親もみんな元気でいるから、仕事に力を注げるのだと思うのですが)

環境次第でこの蝋燭の火は大きくも小さくもなるのだと思うのですが、幸いなことに私は「自分の人生を自分らしく生きなさい」と両親に応援され、学生時代も「お前のやってることを応援する」と言ってくれる先生に恵まれ、社会人になってからも「やってみなよ」と仕事を与えてもらい、常に自分はどこまでできるんだろうと実験をするように、力を使う機会を与えてもらえたのだと思っています。

もういい大人だし子どももいるし、落ち着けよと思う一方で、「私はまだ何もできていない」という気持ちが強い。

それは、やっぱり、もう、持って生まれた何か、生命力みたいなものなのかなと。私の炎なんだと思います。

残りのろうそくの長さは

そしてまた、平均年齢からすると、そろそろ自分の蝋燭の長さも、生まれた時の半分ぐらいかしら、というところまでくると、なんというかこの蝋燭が刻々と溶けてなくなっていくような気分にもなるものです。

本当の自分の蝋燭の長さは誰にもわからないですが、それでも、いつかはかならずゼロになることは知っている。有限な人生を生きているわけです。

だからこそ、残りの蝋燭を無駄にはできない、自分の炎を完全に燃やさなければと思うのです。

あなたの炎は何色ですか?

さて、私のことを長々と話してしまいましたが、「仕事」という枠に限らず、人には生まれ持った目的があるのだろうと思います。生まれながらの欲求です。

それが何であるかは明白でわかりやすい場合もあるし、よくわからないけれど日々を過ごしている中で少しずつ見えてくる場合もあります。

私の友人の中には、私と同様に仕事をしなければ生きていけないような仕事中毒の友人もいるし、3人の子どもを生み育て温かい家庭を築く、愛の人もいます。

母は好奇心旺盛で多趣味な専業主婦で、父は日焼けしたアジアの働く親分肌です。私は両親の両方の成分を受け継ぎました。笑

また、オリンピックで金メダルを獲得する選手を見ていると、この人は「勝つんだ、結果を出すんだ」という強い欲求に突き動かされているのだろうと感じます。そういえば、羽生くんの自伝は『蒼い炎』っていうタイトルでしたね。

取り立ててわかりやすいものでなくても、明言できるものでなくても、人はこうありたいという炎を持っているのです。その自分の命の炎を見つめ、その炎を強く輝かせることで日々の充実感が変わります。

人が幸せに生きていくためには、意志の力も重要だけれども、基本的に環境が人に与える影響の方が大きいと思っています。だからといって、変えられない、という意味ではなくて、自分を活かすには環境選びがとても重要という意味です。

その炎を燃やしやすい環境を選び、力を発揮することは大切なことです。

自分の欲求や生命力が何に根ざしているのかを理解した上で、それを伸びやかに発揮できる環境を選べるようにありたいものです。 

アロマキャンドル作ってみました

そんなことを考えていたら、ムラムラと実際に蝋燭を作ってみたくなって、アロマキャンドル、作りました!↓

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100均のガラスに、大豆から作ったロウ(パラフィンのロウソクよりススが出にくいそうです)、それからアロマのエッセンシャルオイルを入れています。溶かして入れるだけ、超カンタン。

昔理科の授業で習いましたけど、蝋燭ってすごいですよね、自分の炎の熱で、ロウを溶かして、それを芯を伝って引き上げて炎を絶やさず燃やし続けるんですね。

燃やし続けますよ、私。死ぬまで。ごうごうと笑

皆さんも命の炎、燃やしてください!

 

※追記:気になって検索してみたら、すぐ見つかりました。おそるべし、インターネット時代。なんでも見つかる。

まんが日本昔ばなし〜データベース〜 - 寿命のロウソク

なんと1985年、私が6歳の時に放映されていました。覚えているものですね。